夕と闇

本と旅と日々の暮らし。あわいに消えていくものたちの記憶。しんしんと降り積もる。

2015年6月7日の所感。

今日は、職場のおばさまに連れられて、スポーツジムの一日体験に行ってきたよ。

踊って、踊って、ヨガやって、歩いて、自転車こいで、電気馬に乗って、お風呂に入って。

良いところだ、と思った。

たぶん、入会しちゃう。

 

 前に先生がいて、それを見ながら踊る。

まず皆さんの恰好がすごい。

それから先生がアイドル化している。女の先生はおばさまたちの理想、男の先生はおばさまたちの欲望の対象、みたいな。

男の先生、タンクトップ(って今も言うのかな、袖のないやつ)の上に薄手のてかてかのパーカーを前をとめずに着て、はだけながら踊ってたよ。

 

あと、踊る部屋の前は鏡になってるし、皆さんから無言の主張が聞こえてくるし、なんか、ダンスって、自意識とかナルシズムとかと切っても切れない関係だね。

初めて知った。

そういう意味で純文学とかと変わんないじゃん。本読む人だけが恥ずかしいわけじゃないじゃん。

 

あの四月の事件以来、いろいろなものがよく見えるようになった。

主に、自分のこと。

今でも、ものすごくリアルに思い出せるけれど、それってたぶんあんまりリアルじゃないんだろうなー。

事件の後、一緒にお昼を食べているおじさんに「選ばれし者になっちまったな」って言われたんだけど、誰かに何かに選ばれたいと思っていた昔の自分の願いが多分そういう運命を引き寄せて、結果、自分の人生をより良い方向に近づけたわけです。

そのダイナミズムが、すごい、と思った。

わたしは、この人生のメカニズムを分かっていた気になっていただけで本当のところはぜんぜん分かってないんだな、って思った。

 

分かんない人には分かんない話だと思う。

でも、麻雀とかギャンブルやる人は何となく分かるんじゃないかと。

 

あの事件がなかったら、おばさまとこんなに打ち解けてなかっただろうし、ジムの一日体験になんて行ってないと思う。

人生ってたぶん、ずっとそういう感じ。