夕と闇

本と旅と日々の暮らし。あわいに消えていくものたちの記憶。しんしんと降り積もる。

2015-01-01から1年間の記事一覧

2015年6月30日の所感。

しばらくサボってました。元気です。 結局、ジムに入会し、適当に身体を動かしてるー。ストレッチだけでも良いかな、みたいなゆるい感じで通っております。 そう、ジムで、初めて体脂肪率なるものを測ったら、衝撃的な値で、これはなんとかせねばならん!み…

『火星の話』 小嶋陽太郎

良かった。 デビュー二作目らしい。 一作目は本屋で見かけてもスルーだったんだけど、買って読まないとだなー。 ラストも、たぶんこのお話にとって最適に近いかたちで終わらせていて、そこも良かった。 ***************************************************…

『ジェーン・スー 相談は踊る』

選りすぐりの相談事33本をまとめた本、らしい。 ラジオ番組の書籍化。 「アイスの棒の味が嫌い」みたいなやつから、不倫まで、多岐にわたる相談事が並んでいます。 ジェーン・スーって、優しいんだなって思った。 わたしだったら、相談者の自意識みたいな…

2015年6月7日の所感。

今日は、職場のおばさまに連れられて、スポーツジムの一日体験に行ってきたよ。 踊って、踊って、ヨガやって、歩いて、自転車こいで、電気馬に乗って、お風呂に入って。 良いところだ、と思った。 たぶん、入会しちゃう。 前に先生がいて、それを見ながら踊…

『サラリーマン山崎シゲル』 田中光

例外はあるけど、1ページ1コマのギャグマンガ。 めっちゃ面白い。 本屋で見かけたら、立ち読みしてみるべし。 ちなみに、わたしのは両方とも京都で買ったサイン本だけどねー。 イラストまで描いてくれているのだ!! ************************************…

『森見登美彦の京都ぐるぐる案内』 森見登美彦

ちょっとサボってました。 京都に旅行に行ったりしてました。京都でお坊さんとお話したりしておりました。 というわけで、観光の参考になるかなと思って、『森見登美彦の京都ぐるぐる案内』を持って行って読んでたよ。 表紙の伏見稲荷大社に、今回初めて行っ…

『手紙魔まみ、夏の引っ越し(ウサギ連れ)』 穂村弘

これも、穂村弘の歌集。 読むのは、何回目か。 妹のゆゆはあの夏まみのなかで法として君臨していたさ 可能性。すべての恋は恋の死へ一直線に墜ちていくこと ハロー 夜。ハロー 静かな霜柱。ハロー カップヌードルの海老たち。 ラケットで蝶を打ったの、手応…

『シンジケート』 穂村弘

穂村弘の歌集です。短歌の本。 読むのは、たぶん二度目かな。 ハーブティーにハーブ煮えつつ春の夜の嘘つきはどらえもんのはじまり 終バスにふたりは眠る紫の<降りますランプ>に取り囲まれて 積乱と呼ばれし雲よ 錆色のくさり離してブランコに立つ そして…

『百日紅』 杉浦日向子

『百日紅』映画化記念?ということで知人にいくつか杉浦日向子の漫画を借りた、そのうちのひとつ。 ずばり、『百日紅』。 江戸時代、葛飾北斎の生きた時代。 江戸の町での人々の暮らしぶりが垣間見える。 北斎の娘のお栄が良いね。芯がしっかりしていて、で…

『コントロールゲーム』 郷里悟

幻冬舎のキャラクターノベル、という位置づけらしい。 ライトノベル(硬め)って思っておけば良いかも。萌えを前面に押し出したりはしていない。 タイトルと、あらすじが、中身と合ってない。 天才と称される人がいっぱい出てくるけど、そんなに天才っぽくな…

2015年5月15日の所感。

久しぶりに近況でも。 とりあえず元気です。 ゴールデンウィーク明けで丸5日間会社行って疲れたけど、事件のショックからはほぼ立ち直った感じで、むしろ前より元気になった気がするぐらい。 不思議だね。 なんだろう、事件の前から仕事のことでかなりのスト…

『黒猫と侯爵の従者』 佑羽栞

たまに、少女漫画を読みたくなる。 花ゆめ派です。 もう本誌買ってないけど。 本屋さんでジャケ(帯含む)買いだったわけですが、ストーリーがしっかりしていて面白かった。 一巻できれいにまとまってる。続きがありそうな気配もしつつ。 この作者の人、わた…

『東のエデン』 杉浦日向子

『百日紅』映画化記念(?)ということで、杉浦日向子の漫画をいくつかまとめてお借りした。 <a href="http://mantan-web.jp/2015/05/08/20150508dog00m200030000c.html" data-mce-href="http://mantan-web.jp/2015/05/08/20150508dog00m200030000c.html">注目映画紹介:「百日紅~Miss HOKUSAI~」葛飾北斎と娘による創作と風変わりな日々 - MANTANWEB(まんたんウェブ)</a>mantan-web.jp そのうちの一冊、『東のエデン』…

『忘却のレーテ』 法条遥

突っ込み始めるといろいろあるけど、でも面白かった。 閉鎖空間で毎日記憶をリセットされる。 主人公はその実験に参加する前からすでに精神にある歪みを抱えていて、その主人公の視点で話が進むので(形式的には三人称だけど)、読み手も結構調子狂わされる…

『車掌』 穂村弘・寺田克也

近場の古本市でゲットした本。 いちおう、絵本、みたいな感じ。対象は大人だと思う。小さい子ども向け、という感じではない。 5つのショートストーリーに、挿絵(激しい感じ!)がついてる。 穂村弘は結構好きで、短歌とか、エッセイとか、短歌指南書みたい…

『嘘みたいな本当の話』 内田樹・高橋源一郎 選

普通の人に実話を応募してもらって、良さそうなものをピックアップした本。 1000字以内というしばりがあるので、どれもさくっと読めて、それなりに面白い。 アメリカの本家のやつは読んだことないけど、この先もたぶん、読まない気がする。 あんまり、リアル…

北欧旅行記2014その13 デンマークは、フレデリクスボー城!2

2014年の秋に北欧を旅したときの記録です。 今回は、デンマーク、フレデリクスボー城の続きと、水族館なり。 この回で、ようやく、旅行4日目を終えることができました。やったね。 さて、この日のスケジュール。 ・ホテル → 市庁舎前広場 → ストロイエ → コ…

『コロシアム』 土橋真二郎

土橋真二郎、好きなんだー。 お店で新刊を見かけたら、無条件で買ってしまう作家さんの一人。 デビュー作の『扉の外』から追いかけています。まあ、ところどころ、取りこぼしてるけど(笑) そして今回のやつは、イラストが白身魚さんで、かわいすぎるのであ…

『何者』 朝井リョウ

『何者』、読んでみたー。 読み終わった後、最初の感想は、「ずるい」だった。 この終わり方は、ちょっとずるい。 最後に観察者たる語り手を否定することで、どんでん返し的な流れを作っているんだけど、それがちょっと鼻につく。 「語り手に共感して読んで…

『もういちど生まれる』 朝井リョウ

短編連作。 わたしにとって、初めての朝井リョウ。 最初のお話を読んで、なんか自意識が気持ち悪いなー、と思った。 でも、だんだん気にならなくなった。 チューニングされたのか、なんなのか。 周りの似たような他者の存在によって、初めて形づくられるアイ…

『ランチのアッコちゃん』 柚木麻子

連作短編集。 表題作は、そこそこ面白かった。 けどなー。 特に最後の話とか、いま流行りの小説仕立てのビジネス書みたいな感じ。それか、自己啓発本。 作為的だし、押しつけがましい。 普通の小説がスローフードだとすると、これは確かにビタミン小説、ある…

マグリット展 @国立新美術館

そういえば、ちょっと前に行ってきました。 友達の結婚式が東京であったので、そのついでに。 &amp;lt;a href="http://magritte2015.jp/" data-mce-href="http://magritte2015.jp/"&amp;gt;マグリット展&amp;lt;/a&amp;gt;magritte2015.jp マグリット展。 な…

『ここは退屈迎えに来て』 山内マリコ

前に単行本を友人に借りて読んでいて、今回は文庫版での再読。 初回よりも、椎名の存在がくっきり見えた気がする。 わたしも生まれた土地の文化レベルの低さ等々が嫌で、県外の大学を受けた身の上なので、この小説に描かれている女の子たちの気持ちはちょっ…

北欧旅行記2014その12 デンマークは、フレデリクスボー城!1

久しぶりの北欧旅行記。 前回はデンマークのクロンボー城でしたが、今回はフレデリクスボー城あたりをば。 北欧に持って行った地球の歩き方の、表紙になっていたお城です。 A29 地球の歩き方 北欧 2014~2015 (ガイドブック) 作者: 地球の歩き方編集室編 出版…

『子供はわかってあげない』  田島列島

とても良かった。 これ読んだら、なんか満足しちゃって、あの事件を含めた一連の流れがぜんぶ未来のわたしのためにあるような気がして、救われた気分になった。 馬のジョニー(だっけ?)のところが好き。 そうだね、制御なんて、できないんだよね。 わたし…

2015年4月14日の所感。

4月の頭のショッキングな事件をまだ引きずっておりまして、身体のかすり傷は治ったんだけども、精神的なところがまだで、ままならない日々を送っています。 集中力が低下したり、判断力が鈍ったり、おなか壊す&食欲不振、寝ても眠い、睡眠時間が長い、普段…

『半導体探偵マキナの未定義な冒険』 森川智喜

探偵ロボットが、エラーを起こした探偵ロボットを見つけ出し確保する話。 面白かったけど、面白かった止まりかなー。 特に感情が揺れたりはしなかった。 ************************************************************* 半導体探偵マキナの未定義な冒険 作…

2015年4月6日の所感。

いやー、先週末、またちょっとショッキングなことがありました。 落ち着いたら書こうと思います。いつになるか分からないけれど。 警察から帰ってきたら、空が白んでた…。 総じて、春は、ふわふわしすぎる。 ひとつだけ、部屋に婦警さんを入れざるを得ない状…

北欧旅行記2014その11 クロンボー城2

久しぶりの北欧旅行記。第11回目です。 今回はクロンボー城の続き~。 おなじみの、この日のスケジュール。 ・ホテル → 市庁舎前広場 → ストロイエ → コンゲンス・ニュートウ → クリスチャンスボー城 → 王立図書館 (徒歩) ←その7で記録済み ・王立図書館…

『地球の放課後』

Manga2.5 地球の放課後 PV - YouTube アニメ『地球の放課後』。全9話。 一話が短かったので、さくっと観終りました。 面白かった。 少年少女4人以外が、(おそらく)地球上から消えてしまった世界。 永遠の夏休み、みたいな。 永遠の放課後。 彼らは消えて…