『火星の話』 小嶋陽太郎
良かった。
デビュー二作目らしい。
一作目は本屋で見かけてもスルーだったんだけど、買って読まないとだなー。
ラストも、たぶんこのお話にとって最適に近いかたちで終わらせていて、そこも良かった。
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私の本当のおうちはとっても遠いの。十八歳の誕生日には火星に帰らなきゃ―転校してきた佐伯さんは、まわりから頭のおかしな人と思われていた。でも、僕はそんな彼女のぽつんとした背中が気になってしかたがない。夏休みの補習、夜のグラウンド、ゲームセンター―僕と彼女は大切な時間を過ごす。そして、先生が唱えた呪文をきっかけに、世界はぎゅるぎゅるぎゅると回り出し…コジマ・マジック炸裂!デビュー2作目にして、早くもフシギ青春小説の金字塔!