夕と闇

本と旅と日々の暮らし。あわいに消えていくものたちの記憶。しんしんと降り積もる。

軍艦島に行ってきた!2015

なんかもう、北欧の旅行記が全然終わらないし、飽きてきたので、2月に軍艦島に行ったときのことを書きます。

 

軍艦島長崎港から17.5kmのところにある島で、明治から昭和にかけて海底炭鉱として栄えていましたが、主要エネルギーが石炭から石油に移行していくなか、昭和49年に閉山となり、現在廃墟のひしめく無人島となっています。

軍艦島というのはその姿が軍艦に似ていることからつけられた通称であり、端島(はしま)が正式な呼び名らしい。

 

詳しく知りたい方は、ウィキペディアへ。

端島 (長崎県) - Wikipedia

 

学生時代に廃鉱の写真集で見て以来ずっと行ってみたくて、この度ようやく機会が巡ってきました。というか、自分で無理矢理作りました(笑)

 

前述したとおり、島なので、船で行くわけですが、海が荒れると出航や上陸が難しいため、なるべく上陸率の高いときに長崎を訪れる必要がありました。

今住んでいるところから長崎まで、それなりに距離があるので、そんなにちょくちょく行けないし…。

 

軍艦島の上陸率については、やまさ海運株式会社のページが参考になります。

|やまさ海運株式会社|観光丸 長崎港めぐり、軍艦島クルーズ

http://www.gunkan-jima.net/wp2013/wp-content/themes/yamasa/images/common/graph.pdf

昨年度(平成25年度)のデータを見てみると、各月の上陸率は、

4月 88.1%

5月 90.0%

6月 81.7%

7月 74.2%

8月 80.6%

9月 98.3%

10月 85.5%

11月 85.0%

12月 92.9%

1月 94.4%

2月 98.0%

3月 82.3%

となっていて、2月はそこそこ上陸率が高いことが分かります。

(まあ実際のところ、過去何年か遡ってみると、年によってまちまちだったりするのですが…。)

 

そんな感じで、前置きが長くなりましたが、行ってきましたよ、軍艦島

今現在ツアーでしか上陸できないので、ツアーで行きました。

思ったより、人がいた(笑) 

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軍艦島

 

この日は波が高かったらしく、船が結構揺れて、隣に座っていた女の子が死にそうな顔をしていてこっちまでひやひやしちゃった。

以下、写真のみでお届けします。

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軍艦島よ、さらば。

 

帰りの船もかなり揺れて、思い切り波をかぶりました…。

スマホを構えた状態で、ざっぱーん!みたいな。コントみたいだった。

 

軍艦島、良かったです。

歩けるルートが決まっていて、あまり中に入れないのが残念といえば残念だったけど。いつ崩れるか分からないし、まあ仕方がないね。

 

写真集で見た軍艦島は静謐な感じで、時間が止まっているように見えたけれど、自分の足を踏み入れたその場所では、荒々しい海が、吹きすさぶ風が、そして時間が、人の造りしものを意思をもって破壊しようとしていました。

今度行くときは、是非とも、緑の伸びやかな夏に行きたいと思う。

 

緑がわたしたちを侵食するさまを見たい、と思う。