夕と闇

本と旅と日々の暮らし。あわいに消えていくものたちの記憶。しんしんと降り積もる。

『企画は、ひと言。』 石田章洋 ~ウケるアイデアは、いつも「ひと言」~

世界ふしぎ発見!』などに携わる放送作家が、優れた企画を生み出すコツを書いた本。

 

内容は、

・優れた企画はひと言で言い表せる。

・実現可能性と新しさのバランスが大事。斬新すぎると責任者がイメージできないから、企画は通らない。

・ベタ(定番)を基本に、プラスαを考える。

・ヒットパターンは、いつも「らせん型」である。周期がある。

・インプットなくしてアイデアは生まれない。

みたいな感じ。

最後のほうで、アイデアをひと言でまとめる技術や、企画を通す技術についても触れられていた。

 

わたしも会社でときどきアイデアを求められる仕事をしているんだけど、物を作っている会社って結構シーズ指向だから、なおさらこういう、外を見て企画を立てる、みたいなことが大事になってくる気がする。 

良いものを作るんだ、っていうのは分かるけど、その前の企画の段階できちんと外を向いていないと、いくら技術的に良いものができたって、ただの自己満足だよね。

ヒットを生み出すんだ、という気概を忘れないようにしたい。

 

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企画は、ひと言。

企画は、ひと言。

 

 以下、Amazonより。

 

AKB48=「会いに行けるアイドル」、トヨタプリウス」=「地球にやさしいエコカー」のように、ヒット商品の企画はひと言で説明できます。
優れたアイデアは、必ずひと言でいえるのです。
本書は、25年以上にわたり放送作家として活躍し続けてきた著者が、「ひと言」でウケるアイデアを発想する技術をまとめました。
さまざまなテレビ番組や映画、ヒット商品を例にしながら、アイデアを生み出すコツを紹介します。

◆主な内容

第1章 ウケる企画はみんな「ひと言」
・『世界ふしぎ発見! 』を生んだひと言
・「とにかく、フジテレビらしい朝から元気な番組」とは?
・食事には5文字で誘え
・あなたの企画は「キング・ギドラ」になっていないか?
任天堂Wiiを生み出したベタな合言葉とは?

第2章 ウケるアイデアの5原則
・原則1 "トンガリ幻想"を捨てよ
・原則2 「ベタ(定番)」の力を利用せよ
・原則3 「ベタ」に「新しさ」をプラスαせよ
・原則4 「ベタ」と「新しさ」の理想のバランスを目指せ
・原則5 ヒットの「カタチ」をつかめ

第3章 ひと言で発想する技術1 アイデアを生み出す
・タマゴが先か、ニワトリが先か
・「素人恋愛バラエティ10年周期」の法則
・「かけ算」が生まれる「足し算」を探せ
・大きな胸を「小さく見せるブラ」が生まれた理由
・企画は「一寸先が光」である

第4章 ひと言で発想する技術2 アイデアをひと言にまとめる技術
・アイデアの「下ごしらえ」をしよう
・ニーズのないものはアイデアではない
・3つのCを武器にせよ
・ムダな言葉はすべて削る
・「ひと言」を見直す3つのポイント

第5章 「ひと言」を強く、確実に伝えるために
・「割り箸の袋の裏に書いてできないプレゼンはダメ」
・「起承転結」「序論・本論・結論」より「ナナヘソナス」
・プレゼンの鉄則――「神話の法則」
・欠けたピースを埋める旅
・企画を実現する"究極のテクニック"