『ランチのアッコちゃん』 柚木麻子
連作短編集。
表題作は、そこそこ面白かった。
けどなー。
特に最後の話とか、いま流行りの小説仕立てのビジネス書みたいな感じ。それか、自己啓発本。
作為的だし、押しつけがましい。
普通の小説がスローフードだとすると、これは確かにビタミン小説、あるいはサプリ小説かなぁ…。
手っ取り早く、なんかしらの効果や結果や達成感が欲しい人向け、みたいな。
しかし、どの層に受けているんだろうか?
謎である。
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発行部数12万部を超え、著者を一挙に若手人気作家へと押し上げた注目作がついに文庫で登場!
彼氏にフラれて落ち込んでいた派遣社員の澤田三智子は、
畏怖する上司、通称“アッコ女史"こと黒田敦子部長から突然、一週間のランチ交換を命じられる。
アッコ女史の風変わりなお昼のコースを巡るうち、自然と活力が湧いている自分に気づいて……。
表題作ほか、「読むと元気になる! 」と絶賛され、本屋大賞にもノミネートされたビタミン小説。